今日こそ上棟ネタを!と意気込んでパソコンに向かいましたが、写真を選んでいると上棟より前に大事なことがあったのを思い出しました。上棟ネタはやっぱり後日に。
木造には色々な工法があります。2×4などに代表される壁工法、皆さんには一番おなじみの軸組工法などなど。そして軸組工法の中でも構造材(柱や梁など)をどのように加工するのか。
構造材の加工には大きく分けると2つの方法があります。ずばり機械で加工するか、職人さんの手による加工とするかの2つです。機械加工はプレカットと呼ばれ、今や住宅業界では通例となっています。プレカットは寸分の狂いもなく、早いのが特徴です。早くて間違えないとなればコスト削減にも通じ、広く普及するのは当然でしょう。私もプレカットを否定はしません。
ただし、「その家に使われる構造材が集成材」なら」と言う前提のもとです。
構造材に集成材を用いないなら、その加工はやはり「手刻み」ではないでしょうか。木は生きています。そして生きていれば動くのです。動いて締まって家はどんどん強くなります。動くということは最初にその動く方向を見極めることが必要です。この見極めが機械では難しいのです。やはり長年の経験や知識がモノを言います。
「清水の舞台から飛び降りる・・・」その清水の舞台には機械で加工された材は一切使われていません。全て手刻みの大工仕事です。歴史的築年数から見れば当然ですが。そして驚くべきことは金物のたぐいも一切使われていないということです。ちなみに次の大規模修繕は数百年後とか!
継ぎ手を造る場所を正確に記します。こんな地道な作業も。
現在、公的に定められている木造住宅標準仕様書には金物の使用が細かく決められています。プレカットや手刻みを問わず全ての家づくりに対応するためです。手刻み加工の家づくりにもプレカットと同じだけの構造用金物が使われるということは「鬼に金棒」。
見せる柱や梁を丁寧に加工。薄削りの鰹節風。
手刻み加工はプレカット加工に比べ、コストも工期もかかります。でも家づくりは一生に一度あるかないか、ある人の方が少ないかもしれない1大イベントです。一生の人生から見れば工期が1ヶ月長くなることが何の影響があるでしょう。それならば入居したい時期に合わせて1ヶ月早く家づくりをスタートさせれば済むのではないでしょうか。
みづほ工房の家づくりは「集成材を用いず、手刻み加工とする」。これにこだわり続けています。
今日も長くなってしまった、このブログ。最後まで読んで下さった貴重な方に感謝です!