-
芸術の秋
最近ウチの母に観光ブームが起こった。
父は畑仕事(趣味)が忙しいのでお天気の日は暗くなるまで畑から戻らない。
そして遊んでくれる唯一の身内、娘の私はバリバリの仕事現役世代である。
考えた母は「休日の半日を母に献上せよ。そして金沢を観光するのだ」と宣言した。
手近な場所なら小刻みに観光出来ると考えたらしい。
ある日は金沢駅~ひがし茶屋街~近江町のルートを散策。
近江町で買い物をしてバスで帰宅した。
ひがし茶屋街 http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot_search/spot.php?sp_no=85
近江町 http://ohmicho-ichiba.com/
そして次の機会。
忍者寺でお馴染みの妙立寺を金沢に生まれて42年で初めて訪問。
予約制で案内を受けるシステムで見どころ満載。さすが忍者寺。
その後、寺町寺院群を散歩し、雨宝院を横目に室生犀星祈念館に到着。
画像引用:室生犀星記念館HP
金沢に生まれた犀星さんの一生を興味深く見学。
なんと犀星さんは合計3件の家を生涯に建てていたと判明。
お友達の芥川龍之介さんは自死したというのに、素晴らしい安定感。
そして室生犀星記念館から徒歩数分でにし茶屋街に到着。
にし茶屋街には「西茶屋資料館」という吉米楼跡地に当時の建物を再現した無料施設がある。
そこではかの島田清次郎の展示を見ることが出来る。
当時の新聞記事が展示されており「血の付いた浴衣で夜中にうろつく」など書かれていた。
犀星さんからの落差が凄まじい。さすが清次郎さんである。妙立寺 http://www.myouryuji.or.jp/
寺町寺院群 http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/course/temples/shizune/index.html
室生犀星記念館 http://www.kanazawa-museum.jp/saisei/index.html
金沢市西茶屋資料館 http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot_search/spot.php?sp_no=133
そして金沢まちなか観光最終日。
私たちは長町武家屋敷跡を訪問。
まずはここからスタート。
前田土佐守家資料館。
なーんと!!施工は我がみづほ工業なのである。(私の入社前)
そんな記念すべき施設を初訪問。
前田家に仕える八家の一つ土佐守家。
ここにはお松の方や歴代前田家藩主などそうそうたる顔ぶれの直筆の手紙が展示してあった。
豪傑そうな顔にも関わらず女子のような字を書く歴史上の人物。
やたらと魚を送りあう(鱒寿司とか塩鱈とか)歴史上の人物。
土佐守家は現在の金石街道沿いになかなかの敷地で存在していたらしい。
八家の一つである横山家や本多家など地名に転用されていることも興味深い。
250円~300円程度でこんな展示が見られるとはさすが文化の街金沢だと痛感。
続いて向かいの老舗資料館を訪問。(ここも入場100円の大盤振る舞い)
中屋の混元丹でおなじみの中屋さんの建物を移築。
画像引用:金沢市老舗記念館
たまたま2階では金沢で老舗と呼ばれる様々なお店の展示があり混元丹以外の市民になじみ深い品々を見られた。
そして最後は武家屋敷跡野村家である。
画像引用:武家屋敷跡野村家
何と北前船で大儲け(私の推測)したどなたかの邸宅の一部(たったの一部)だと言う。
一部がコレって・・・。
そういえば島田清次郎のおじいちゃんも北前船で大儲けの後、吉米楼を開店。
北前船、すご過ぎる。
野村家は超高級武士と推測。
殿様を迎える部屋はそれはそれは豪華絢爛。
若い大工さんでは多分太刀打ち不可能の見事な建物。
550円は安すぎかもしれない。
前田土佐守家資料館 http://www.kanazawa-museum.jp/maedatosa/index.html
金沢市老舗記念館 http://www.kanazawa-museum.jp/shinise/top.html
武家屋敷跡野村家 http://www.nomurake.com/
全行程で金沢観光2泊3日分くらいかなー。
観光客の目線で楽しむ金沢は文化と芸術の町だった。
大人の秋の楽しみは食だけではないとしみじみ。
半日観光おススメです。
2018.10.26
詳細を見る