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断熱の基準
もうすぐ3月だと言うのに大雪となった今年の石川県。
夏の間はあまりお話に上りませんが寒くなると断熱についての質問が多くなります。
最近では皆様が良く耳にするようなハウスメーカーさんにお願いすれば、ほぼ断熱性能の高い家が手に入ると思います。
それほど各社では断熱に対して敏感に家づくりを行っています。
今日はその断熱に関してかなり専門性の高いお話となります。
まず断熱基準を示すのが「断熱等級」です。
この等級は現在4が最高。
これが今年の4月より更に上を行く断熱等級5が登場します。
この等級を取る為に必要なのはUA値(外皮平均熱貫流率)。
毛布にすっぽりくるまれた中から、いかに熱が逃げないかを数値化したものと言えば分かりやすいでしょうか。
数値が小さければ小さいほど高い断熱性能となります。
住まいの場所により地域区分が定められ、例えば金沢市では6地域とされます。
6地域の現在の最高等級4はUA値で0.87以下となっています。(個人的にはちょっと甘い数字と思いますが)
これが4月より登場する「等級5」では一気に下がって0.6以下となるのです。
等級4でUA値0.6以下が求められる地域だと北海道や東北地方の南側も該当するレベル。
今後はこの等級5=UA値0.6以下が長期優良住宅やフラット35特別金利プランなどに適用されるでしょう。
ちゃんと断熱を考慮して取り組んでいないと難しい数字になっていく流れです。
ちなみに現在展示中の中林モデル。
この吹抜け開放感でUA値は0.57、等級5をクリアです。
既にお引渡しとなった中林2期モデル。
この大開口でUA値は0.58、またまた等級5をクリア。
まだ始まっていない新しい断熱の基準にも対応出来ています。
床下断熱材を後少し厚くして窓をちょっと見直すとますますの数字が期待出来るのです。
日々進化する断熱の基準、マストではないですが今年10月頃には等級6や7が登場するとのこと。
さすがに等級7はちょっとの工夫だと難しく、かなり抜本的に断熱を見直す必要が出てくるレベルです。
この等級7は現在の北海道北側や内陸の極寒地域の基準より遥か厳しいものです。
本当にすごい時代に入っていますね。
記:伊東
2022.2.22
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