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立地条件から考える
土地形状にも色々あるが、よくある土地の形として長方形で南側がお隣さんと隣接しているパターンがある。
土地の形状や隣接する建物の配置からプランを考えていくことはよくありますが
この場合ただ南側だからと言って窓を設けてもお隣さんの建物が障害となり窓が開けられなかったり、暗く感じてしまう事が多々あります。
広々とした土地で東・南がスッキリ抜けていれば何も気にする事は無いが、中々そういう土地に巡り合える事は少ない。
全く気にしなければ目一杯土地を活用してつくっていく方法もありますが、プランをご提案させていただく立場からすると
少しでも毎日の生活環境が豊かになればと思い考えます。
方法とすると色々ありますし、正解は一つではないのでお客様との打合せの中でどのように活用していくか検討することが大切です。
正直、私も打合せの中で新しい発見やお客様からのご意見によって「こういうパターンもあるのか」と気づかされる事はあります。
ここは中庭タイプです。
金沢市の中心地という立地ながら周囲には緑がたくさん。近隣環境を考慮しプライベート性を確保しながら、周辺の緑を室内から見る事ができる様にしています。
この中庭には現在お客様お手製の濡れ縁が据え付けられ素敵な空間となっていました。
つづいては吹抜けタイプ。
建設当時は南側の隣地はまだ建物が建っておらず開放的でしたが、後々建つことがわかっていたので
外壁面をセットバックさせ南側に余裕を持たせると共に、吹抜けからも光が差し込む様になっています。
1階窓外には床続きでウッドデッキも設けられており、窓を開放することで外と自然に繋がります。
最後は凹みタイプ。
南側には既に住宅が建っていた為、その条件を少しでも解消するために大きく間取りを凹ませております。
凹ませた部分は囲われた空間となり3方から眺められる庭として機能します。
他にも色々な考えはありますし、あえて東や南にこだわらないという事もあります。
もし西面が何も建つことなくスッキリ抜けているようであれば西面を中心に考える事も一つだと思います。
色々な条件を考慮しながら、どんな暮らしがしたいかを考え、多くのお客様に喜んでいただけたら嬉しいですね。
2018.4.28